クルトンパパのいろいろ日記

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zoom RSS 「子猫殺し」について考える

<<   作成日時 : 2006/08/24 11:33   >>

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プロムナード(日経新聞18日夕刊) 子猫殺し―――坂東眞砂子

こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている。
世の動物愛護家には、鬼畜のように罵倒されるだろう。
動物愛護管理法に反するといわれるかもしれない。
そんなこと承知で打ち明けるが、私は子猫を殺している。
家の隣の崖の下がちょうど空地になっているので、生れ落ちるや、そこに放り投げるのである。
タヒチ島の私の住んでいるあたりは、人家はまばらだ。
草ぼうぼうの空地や山林が広がり、そこでは野良猫、野良犬、野鼠などの死骸がころころしている。
子猫の死骸が増えたとて、人間の生活環境に被害は及ぼさない。
自然に還るだけだ。
子猫殺しを犯すに至ったのは、いろいろと考えた結果だ。
私は猫を三匹飼っている。
みんな雌だ。
雄もいたが、家に居つかず、近所を徘徊して、やがていなくなった。
残る三匹は、どれも赤ん坊の頃から育ててきた。
当然、成長すると、盛りがついて、子を産む。
タヒチでは野良猫はわんさかいる。
これは犬も同様だが、血統書付きの犬猫ででもないと、もらってくれるところなんかない。
避妊手術を、まず考えた。
しかし、どうも決心がつかない。
獣の雌にとっての「生」とは、盛りのついた時にセックスして、子供を産むことではないか。
その本質的な生を、人間の都合で奪いとっていいものだろうか。
猫は幸せさ、うちの猫には愛情をもって接している。
猫もそれに応えてくれる、という人もいるだろう。
だが私は、猫が飼い主に甘える根元には、餌をもらえるからということがあると思う。
生きるための手段だ。

もし猫が言葉を話せるならば、避妊手術なんかされたくない、子を産みたいというだろう。
飼い猫に避妊手術を施すことは、飼い主の責任だといわれている。
しかし、それは飼い主の都合でもある。
子猫が野良猫となると、人間の生活環境を害する。
だから社会的責任として、育てられない子猫は、最初から生まないように手術する。
私は、これに異を唱えるものではない。
ただ、この問題に関しては、生まれてすぐの子猫を殺しても同じことだ。
子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ。
避妊手術のほうが、殺しという厭なことに手を染めずにすむ。
そして、この差の間には、親猫にとっての「生」の経験の有無、子猫にとっては、殺されるという悲劇が横たわっている。
どっちがいいとか、悪いとか、いえるものではない。
愛玩動物として獣を飼うこと自体が、人のわがままに根ざした行為なのだ。
獣にとっての「生」とは、人間の干渉なく、自然の中で生きることだ。
生き延びるために喰うとか、被害を及ぼされるから殺すといった生死に関わることでない限り、人が他の生き物の「生」にちょっかいを出すのは間違っている。
人は神ではない。
他の生き物の「生」に関して、正しいことなぞできるはずはない。
どこかで矛盾や不合理が生じてくる。
人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない。
生まれた子を殺す権利もない。
それでも、愛玩のために生き物を飼いたいならば、飼い主としては、自分のより納得できる道を選択するしかない。
私は自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。
もちろん、それに伴う殺しの痛み、悲しみも引き受けてのことである。(作家)


数日前に知っていたんだが、それからチョコチョコ考えた結論です。
なんだか、掲載された日経関係より、ネット上で大騒ぎになっているようですね。
まあ理由はどうやらあの「きっこの日記」が取り上げたことによるようですね。

きっこをはじめ、みんなこの文章を無条件に信じ、批判しているようです。
これも結構面白い。あの「富田メモ」の時には、徹底的に事実の検証が必要だ!などと言ってた人たちが、この文章にかんしては無条件に信じ、批判している。

私の結論なのだが、これには裏があるような気がしてならない。
もし、もしもだがこれに裏が無く、この文章どおりのことをやっているのなら、すぐにフランスの法律で裁き、日本の法で裁き、社会的に抹殺しなければならない。このようなことを実際にやっているのなら、動物を飼う資格はないし、もちろん、親になる資格も無い。と言うより、人間として生きていく資格が無い!と思う。

だが、彼女もとりあえず直木賞まで取った作家である。さらに、掲載されたのはいい加減な雑誌ではなく、日本経済新聞だと言うことを思うと、何か裏があるような気がしてならない。
そろそろ掲載から1週間が経つ。何か新しい動きが出そうな気がする、と言う事で私なりの気持ちを書かせてもらおうと思いました。

これを猫の話ではなく、人間として置き換えてみたら、答えが出るような気がする。
セックスをして子供を生むのが、動物の本能だから子供を作らせ、そして捨てる。
これが最近の日本での若い人たちの状況に、限りなく似ていないだろうか?

本能のままにセックスをして、快感を求め避妊もせず、子供が出来たら堕ろしたり、生み捨てたりする。それがおかしいのだと彼女は主張しているのではないだろうか?
だからあえて、それを人間ではなく、猫を殺している、と言う形で書き、問題提起をしているのではないだろうか?

彼女も馬鹿ではないはずである。
子種を殺すか、できた子を殺すかの差でしかないから、たいしたことは無い、などと本気で考えるはずが無いのではないか?
もし子種と出来た子が同じだと言うのなら、人間はすべて毎日子殺しをしている、と言うことだ。成人男性なら、毎日数千万の精子が出来る。成人女性は毎月1個の卵子を排出する。
たまたまそれが結合した時に人間になる。

子種というのは、そう言う物であり、まだどこをどうやっても人間であると考える人はいない。だからこそ、避妊と言うものが奨励され、認可されるわけである。
避妊ではなく、堕胎する行為が、生まれた命を奪うのと変わらない、と言う主張なら、まだ理解できる部分もある。そういう主張を続ける人たちも多いわけだし、彼女の主張にも一定の理解が出来ないこともない。

だが、子種と生まれた子を同一視するほど、愚かな人間が果たして小説を書けるだろうか?

彼女は今、この反響に対し、ほくそ笑んでいるのではないのか?
思ったとおりと言うより、思った以上の反響が出て、喜んでいるのではないのか?
だからこそ、こんな異常なコラムを書き、日経もそれを掲載したような気がしてならない。

快楽を優先し、命を軽視する最近の若い人の傾向に対し、警鐘を鳴らすためあえてこのような異常な文章を書き、発表したような気がしてならない。

もし、そうじゃなく、実際にこれをやっていたのなら、人間として最低だから、徹底的に糾弾すべきだろう。が、そうでは無い気がする、と言うよりそう願わずにはいられない。

とは言え、この文章を掲載したのが、あの「富田メモ」を検証なしに発表した日経である、と言うのが心配ではあるのだが。

そろそろ一週間。何かの動きがありそうな気がする。

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トラックバック(6件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
子猫殺しと子種殺し
今話題になっている、作家の坂東眞砂子の「子猫殺し」(日経新聞)。別に興味はなかったのだが、極めてわかりやすいと思ったので書くことにした。 ...続きを見る
ナガスクジラの夢
2006/08/24 21:11
なぜ子猫を殺してはいけないのか?
…いや〜,『きっこの日記』で知ったときは,ひどい人間がいるもんだなで片づけようと思いましたが,ネットが先行気味ながらリアル社会のほうでも火がつきかけているようですね。坂東眞砂子問題。 ...続きを見る
D.D.のたわごと
2006/08/24 21:40
坂東眞砂子氏コラム「子猫殺し」関連のまとめ
 当ブログ記事は2006/08/18に日本経済新聞夕刊に掲載された 坂東眞砂子氏コラム「子猫殺し」 についての情報を集めるための記事(まとめ記事)である。  問題となった文章の全文紹介、このことについて書かれたブログの紹介、騒動の経過、ニュース、関連リンク集などからなる。 ...続きを見る
ハマる生活
2006/08/25 08:45
◎「子猫殺し」に抗議殺到=坂東眞砂子さんがコラムで告白
坂東眞砂子氏の子猫殺しのエッセイに抗議殺到 生まれた子猫を避妊手術も殺しも同じと言って 殺す坂東眞砂子 ...続きを見る
ニュース感想記
2006/08/25 12:58
女流作家坂東眞砂子「子猫殺し」 ネット上で騒然
女流作家「子猫殺し」 ネット上で騒然 2006年8月18日付け日経新聞(夕刊)「プロムナード」に掲載された、直木賞作家・坂東眞砂子さんのエッセイが、ネット上を騒然とさせている。「私は子猫を殺している」というのである。坂東さんの掲示板では、06年8月19日にエッセイのコピーが書き込まれてからコメントが突如急増し始め、坂東さんへの批判が怒号のごとく続いている。 ...続きを見る
陶芸ブログ 炎と土にたわむれて 
2006/08/25 14:13
彼女は猫を殺したのか?
日経新聞はとっているので18日付のコラムはリアルタイムに読んでいた。 最初はぎょっとしたが名前をみて納得した。 「坂東眞砂子」それは日本有数のホラー作家であるからである。 もちろん私は彼女独特の表現で、こういう一種ホラー的な文章で、何かを伝... ...続きを見る
しっとう?岩田亜矢那
2006/08/27 23:47

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
何べん読んでも意味わからない。そんなことするなら、飼わなきゃいいのに。以上。
かかし
2006/08/24 22:32
私を含めて単純に嫌悪感を感じてバッシングする人が大多数の中,踏み込んで考える方の存在は貴重ですね。
ということで読み込ませていただきました。

…もし,作家の意図がそういうことにあったとするとやはり失敗というか的外れという気がしますね。
安易に人工妊娠中絶をする人を非難するためであれば,非難を浴びた上で「そういう貴方達も同じことをやってるじゃないか」と返せないといけないのですが,生まれた子を殺すより中絶がましと考えている人に「私は中絶や避妊は殺人と同じくらい悪いことだから涙を呑んで子を殺してる」(お前らにこの覚悟があるのか)と言っても勝手な言い分にしか聞こえないのでは。
d_d-
URL
2006/08/24 23:42
人は罪を感じたく無い。子種なら罪の意識が小さくて澄む と考えがちな世の中を 批判してる。ただ、そういう事なんじゃないかと…。
事実か事実で無いか、だけで批判してたら 笑われちゃいそう。
にゃんこ
2006/08/25 00:31
私も、ずっと腑に落ちなかったんですよ。批判は当然ある事ぐらい知っていて、載せている事の意義がありそうで、、、今の時代、頭のいい人なら、反論も押し潰されてしまう事ぐらい分かっているんじゃないかな。このまま消えていくのか、売名行為なのか、、、
Kululus-Labo
2006/08/25 06:13
皆さん、コメントありがとうございます。

かかしさん<その通りなんです。人が他の生き物に対し「ちょっかいを出す」のは正しくない。と書いているんですから、本気でそう思うのなら、生物を飼っちゃダメなんです。わがままで飼っておいて、いらないものを殺し、それを正当化する姿勢、糞女でした。

d_d-さん<彼女はやはり、単なる糞でした。子猫だけではなく、子犬も殺していたようですし、毎日新聞でのコメントも、正直理解できるものではない。

私が願っていたようなこともなかったし、要するに異常な考えの持ち主だったというだけのようです。
こいつをタヒチに置いておくのは、日本の恥です。
日本に連れて帰って、生命の尊厳を一から教えないと、フランス人にまた訳がわからない民族だと思われちゃいます。

にゃんこさん<どうやら我々の深読みのようです。でも、彼女なりに、自分の行為を発表しているその真意を、何とか知りたい。今のままでは、本当に訳がわからない、自分勝手な糞女でしかありません。

クルトンパパ
2006/08/25 07:22
kululuさん<何が目的なんでしょうね?小説って、馬鹿じゃかけないはずなんですけどね。自己中な人間には書けるんですが、それにしても行なう行為の意味が分からない。人間は神ではない。と書いてあります。
でも、自分は神にしか許されない、生命を殺している。意味不明です。

私は小説が好きですが、どれほど面白いものを書いても、書く人間が信用できなくなれば読みません。
以前、景山民夫、割と好きだったんですが「幸福の科学」に嵌っていることを知ってから、彼の本も一切読まなくなりました。

むろん、この女の本、一切読みません。
クルトンパパ
2006/08/25 07:23
小説、馬鹿ではかけないけど、異常者には書けるのかもしれませんね。古今東西、いろんな作家がいます。

景山民夫、私も好きだったんですが、あれ以来浅薄な感じがして遠ざかりました(それにしても、気の毒な最期だったですね)。

私は、常に猫と犬を飼って育ったんですけれども、我が家では、猫や犬が一度子供を生んでから、避妊手術をしていました。子犬・子猫もその一回ぐらいならもらい手が見つけられましたのでね。

ペットと野生の動物の「生」を同一に考えること自体に無理があると思いますね。彼女が住むタヒチでは、自然と人間が住む世界の境界があいまいでそういう感覚を持ってしまったのかもしれませんが。
かかし
2006/08/27 00:58
異常でも小説は書けますが、それにしてもこれを発表した意図が、どうしてもわからないんですね。

獣にとっての「生」とは、人間の干渉なく、自然の中で生きることだと言うことがわかっているのなら、そもそも飼っちゃダメなのに、自分の都合で飼って、生れ落ちた命を殺す。

本当に早く日本に連れ帰って、命と言うものの教育をしないと、凄く恥ずかしい気がしています。
クルトンパパ
2006/08/28 07:37
景山民夫、私も読んでいましたが やはり最近は(>_<)

この話題、先日何処かのワイドショーで 取り上げていました。 枠者が発表した事の意味と同じくらい いえ、それ以上に 媒体として発表させた意味も 知りたい。
にゃんこ
2006/08/29 01:55
日経の責任というか、何を考えたのかその真意は知りたいですね。

本当に最初は、作者と日経による、簡単に妊娠、中絶する若者に対するアンチテーゼと言うか釣りだと思ったんですが、普通にやっていることの告白だったようです。

子種と子供を同一視する、異常者でした。
クルトンパパ
2006/08/29 07:21

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